11月の3連休初日。
AM2:30起きで山口県の中央からやや北ほどにある阿武川ダムへ。
バス釣り用のアルミボートをレンタルしました。
今回で3回目なのですが、やっぱり最高だったのでちょっと共有させてください。

ボートに乗ったきっかけ

「ダムでボートに乗るのはめっちゃ楽しい」
というのはかねてより旦那であるキムから事あるごとに聞いておりました。が、いまいちピンときていませんでした。

お初は第一波で警戒心高まる春頃。
「そろそろ外で遊ばないとなんかヤバい気がする…」
「密や接触を避け、自然の中で遊べることを…」
となっていたところ、

「ボートレンタルできるよ。行く?」と言われて
「行くしかねぇので!」と行ったのがはじまり。

「イメージしてたよく海に停まってるような船とはなんか違う。
思ったより水面に近い。
ちょっと体重かけたらめっちゃ傾く。
めっちゃ怖い。。。」


というのがアルミボートに乗り込んだ時のマイファーストインプレッション。

ただしばらくするとすぐ慣れてきて、周りを見渡す。


誰もいない!

そう、ここには自分も相手も何かと気を遣わずにはいられない【人】がここにはいないのだ。
キム以外は、水とか木とか自然しか視界に入らない。家じゃないのに。


「これがオアシスというやつか!」と本気で思った。
「ここなら自由だ!」と心の底から思った。


キムは丸1日淡々と釣りを続けていましたが、
私は早々に飽きたので、景色を眺めたり、歌を歌ったり、
本を読んだりしました。(読書は地味に酔いました)

電波1本なんでいっそ機内モードにしてしまって、脱ネット。
その場にあるものだけをひたすらに見たり、考えたり、ボーっとしたり。

これが最高だもんで。



すぐにトリコになりました。 
なんさん気持ちいい。
徒歩並のスピードで、ゆーっくりプカプカ浮きながら、
ボケーとするのが最高の癒し。
ボート欲しいボート欲しいて
キムが耳タコレベルでゆーてたけれど、
なるほどこういうことか、と。私も欲しくなった。すぐに。

USJとかで乗るアトラクションと違って、景色に圧倒的本物感がある。
似たように見えるけどよく見たらちょっとずつ地形とか植物の種類とかが違ってたりして。

正直釣りはしなくていい(笑)

そのくらい楽しんだ。

雨の場合


2度目は梅雨時期に。予想以上の大雨が降った。
ここには雨宿りができる屋根も建物もない。
小さいそれ用のスコップでボートから水掻きをする体験をした。
サーーーっと降る雨の中、防水Kindleで本(及び雑誌)を読んだ。
ボートの上で傘さして本読むというわけわからん状況。
も、誰もいないので恥ずかしくもなんともない。
雨を耳だけでなく体で感じながら本を読んだ。心地よかった。

晩秋のダム

そして今回。
ダムでボートにのる=めちゃくちゃ癒される体験ができる
の等式が過去2回で染み込んでしまっている私は、
「年末の怒涛の日々の前に一旦リセットしたい」
と思い、提案したところ、秋は釣れないらしいけど、キムは付き合ってくれた。

過去2回と明らかに景色が違う。
周りの木々たちがしっかり晩秋らしくなっていた。
360°パノラマ紅葉。終わりかけだからか黄色が多めだった。

はぁ、やっぱり癒されるぅ。

遠くのを見て、色色ゾーンと緑緑ゾーンの境目をみたり、
近くのを見て、「松っぽいの混じっとるな」って種類をみたり、
景色の解像度を上げ下げしながら晩秋紅葉を楽しんだ。


そんな感じで今回も早々に釣りには飽きたので、
2月に鹿児島へ行った時に旅のお供として買った西加奈子のサラバ(上)を、
お供に任命しただけで、読んでなかったので、読むことにしました。
(今、第二章のはじめ。エジプトいったとこ。)

お昼ご飯もボートの上で食べます。
お湯を沸かしてカップ麺を食べました。冷えたカラダにとても沁みます。
家で食べるより特別なもののように感じます。

というわけで

そんな感じでとにかく今の所、
雨だろうと寒かろうと、それよりとにかく楽しいが勝るダムボート。
お金はかかるけれど、釣れなくても、釣りしなくても、それ以上の価値がある。(と私は思う。)

最近トラブルが多いらしく、使用料の他に預り金を払うようになっていた。
マナーはしっかり守って、気持ちよく楽しみたいところ。
そして安全第一で。

水位によって景色がうんと変わるのですが、
今回上流側に行ってみたところ石垣を見つけた。
人が住んでいたんだもんな、と改めて。



川辺川ダムできるのかな。
安心して住めるように、人が集えるようになって欲しい。