昨日は週一の出社日。お昼は松屋にした。
霜降り明星のオールナイトニッポンで牛丼の話が出て、
それを聞いたキムが2日連続で牛丼を食べた話をしてきたからだ。
私はすぐに影響を受ける。
ずらっとU字に並んだカウンター席、
そのUの内側が店員の作業スペースになっている。
回転重視のつくりだと私でもわかる。
昨日のUの内側ポジションに立つ店員さんは、とにかく動きが速かった。
状況を即座に判断して、ガンガン水配りに配膳、片付けを行う。
正に「仕事をさばいてる」って感じだった。
私もそのさばかれの一部となり、美味しく牛丼(豚汁変更)をいただいた。
もう、身体が勝手に動いちゃってるようにも見える。
効率化された店内は、その店員さんによって更にスピードを上げながら、お客さんが流れていく。
この光景、この気持ち、な〜んか前にもあった気がする。。。。
「・・・・あ、天ぷらひらおの店員さんだ。」
4年くらい前かな。
安くて美味しい天ぷらが食べられると福岡では有名なお店
【天ぷらひらお】に友人と行った。
https://www.hirao-foods.net/
天神のど真ん中、TOHOシネマズが入っていたビルの1階にあった、あのお店だったと記憶している。
そこはUではなくコの字にカウンターが並んでいた。
コの内側に設置されたフライヤーで揚がった天ぷらを、
ボールを持ってコに沿うように動き、客に配り回る専属の店員さんがいる。
もの凄いスピードでカウンターをぐるぐるしながら配り回る。
客1人につき1つ与えられたバットに、
「イカでーす」と具材ごと順番にバンバン置かれる。
を、頼んだ具材分繰り返す。
客としてはまとめて配膳される訳ではないので、常に揚げたてが食べられる、という仕組み。
コの字カウンターの外側には更に大きなコの字に並べられた待ち客用の椅子が、壁ぎわに設置されていた。
だがその椅子ですらパンパン、入りきらず立ちが出るくらいの大人気店。
店員さんは、揚げてはグルグル配膳をとめどなく繰り返す。
その時は確か昼ピーク直前の11:30頃だったかな。
イカの塩辛を食べながら天ぷらを待っていたところ、目の前にいたグルグル配膳担当の店員さんがぽつり。
「さぁ、今日もいっちょやりますか」
他の誰でもなく自分自身に向けた声が聞こえた。
めちゃくちゃ小さかったけど間違いなく声に出していた。
隣にいた友人にも聞こえていたようなので、私の空耳ではない。
「か、カッコいい……!」
友人共々、さりげない気合入れに驚嘆した。
これから訪れる目まぐるしい回転を前に、自分を鼓舞しているようだった。
声に出すなんて。マンガ読まんけどマンガみたいだった。
もはやコの字上のパフォーマーとも思える、あの店員さんのさばき様は、
「やったるぞ」という意思からくるものなのだな、と感動したのだった。
昨日見た松屋の店員さんも、
きっと「やったるぞ」の意思強めでさばいてたんだろうな。多分。
今年の年末どうなんだろうと思ってたけど、
なんだかんだで忙しそう。
私はついつい見えない繁忙に、恐れおののいてしまうことが多いけれど、
松屋やひらおの店員さんみたいに、
「やったるぞ」の意思強めで気持ちよくさばいて、
「やりきったぞ」という幸せのビールと共に、
ゆったりまったりした年末年始を過ごしたいなぁ、と思ったのでした。
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