歴史、好きですか?

私は好きと言う側の気持ちが、これっぽっちもわかりませんでした。。
過去を学ぶ意味がどーもよくわかりませんでした。。

そんな歴史から全く学べない自分が、吉田松陰(29)をきっかけに歴史に対して米つぶほどの興味が湧いてきまして。

今回は「歴史は面白くない」という固定観念を、ちょっとだけ溶かすとができた!という話です。

そもそもなぜ歴史が苦手なのか

歴史に触れる機会自体は多くあった。
父親が歴史好きなので、よく大河ドラマや時代劇、歴史系のドキュメンタリーがテレビで流れていた。

「◯◯◯◯年か、ということは◯◯が起こった年」とか
「だれだれということは、◯◯藩だから〜」と、
いまだにスラスラ出てくる父のことを全く理解できなかった。

家族旅行や修学旅行でも、あらゆる歴史資料館に行ってきた。
が、まったく興味がなかった。

何故にこんなに興味がないのだろう…
改めて考えてみると、教科としての「歴史」のつまらなさかなと思う。
いや、人によっては全然つまらなくないんだろうけど、自分はもうほんとにテストや受験のためにやるだけの苦行だと思っていた。

たった数年間で何千年のことを学ぶんだから仕方ないんだけど、多くの文脈がはしょられて、
ただただ「誰々が何年に何々をした」とか「これが何々の乱だ」とか言われても、「・・・・?」状態。

日本史だとただただ漢字が多いだけ、
世界史だとただただカタカナが多いだけの、
ただただしんどい暗記科目だと捉えており、歴史を学んだ高校卒業から10年経っても、その固定観念がどうしても拭えないでいた。

萩の話

このブログでもはじめの回で書いたんですが、
去年2020年11月に山口県にあるダムへボートに乗りに行きまして。
その翌日、せっかく来たから観光もしたいと思い萩市の市街地に向かいました。



行ってビックリ、街並みが全体的に茶色く暗かったんです。


ドコモやスシロー、コスモス、マックスバリュー、あらゆるチェーン店が見慣れた色と異なり、茶色く暗くなっている。
最初は経年劣化かな?と思ったけど違う。
どこもそこもそうで、明らかに意図的に統一感を持たせている。

▼旅育・山口編⑥|萩は茶色ばかり⁈建物やお店の看板、自動販売機などいろいろ茶色な理由
https://kusanonekara.com/travel_hagi_brown/


条例が定められていて、結構細かい景観計画に基づいて作られたもののようだった。
建物については色相や明度、彩度に制限が設けられているみたい。

▼萩市景観計画
https://www.city.hagi.lg.jp/uploaded/attachment/12104.pdf


先述の通り引くほど歴史に疎い私は知らなかったですが(笑)、どうも萩はなかなかの歴史の街らしい。
看板にはそんな疎い私でも知ってる名前がちらほら。

▼萩の偉人たち
https://www.hagishi.com/oidemase/greatman/

偉人たちをもたらした歴史的景観を壊さないように、景観計画をつくったみたいなのですが、
民間企業まで巻き込んでいくのって、きっとすんごく大変だったんだろうな〜と想像しつつ、
一部ではなく街全体を統一感もって見せるのめっちゃ面白いな〜〜感じながら、助手席なのをいいことにジロジロ見た。

キムの釣りについて行くようになって、どこそこ地方の街を車で通ったり歩いて見たりするようになった。
ただどこに行ってもだいたいあるチェーン店は一緒で、パッと見だとどこも街並みが似たり寄ったり。
な〜んかつまんないな〜感じていたところだったので、萩は見た目は暗いけど、他の街より光って見えた。

吉田松陰はとにかくヤバい人

お昼に「しーまーと」という道の駅に寄り、その人気ぶりと密具合に後ずさりしつつ、お寿司パックとすり身揚げをパッと買って外のベンチで食べた。
これがすんごくすんごく美味しくって。ネタ超デカくって。
新鮮さがビシバシ伝わってきて、そりゃあ人気なわけだ〜と納得。

▼道の駅 萩しーまーと
https://goo.gl/maps/ACtH2J1QNqtWMNHx9

お寿司を食べ終わり、前日丸一日バス釣りをしたはずのキムが、(美味しい魚を食べたからか?)海釣りをしたいと言い始めた。
近くの釣りができそうな港へ行き、釣りを始めるキム。
雨も降ってきてるのにようやるな〜と思いながら、一方自分は萩の歴史ゴリ押しを受けてゆかりの歴史的人物が気になってきたので、車の中で検索。

ただ1番上にでてきたからという理由で、吉田松陰を調べることにした。
吉田松陰と言えば、松陰塾なんて見かけるくらいだし、まあなんか学門を教える先生なんよね〜くらいの認識でしかなかった。

調べてビックリ。
どんだけ歴史に疎い私でも文章だけで伝わるくらい、ぶっ飛んだ内容が書かれていた。

・遠方の友達との待ち合わせに間に合わせるために脱藩
・ペリー来航時、西洋の先進文化に興味を持ち、
 黒船に乗り込んでアメリカに渡ろうとした
・ヤバい行動しすぎて何度も投獄される
・獄中でも他の囚人と学び合いをする

このコテンラジオを聴くとヤバさがきっと伝わるはず・・。

▼SEASON S01.吉田松陰(コテンラジオ)https://cotenradio.fm/category/s01-%e5%90%89%e7%94%b0%e6%9d%be%e9%99%b0/

今よりあらゆることが厳しい時代のはずなのに、今の時代でも意味わかんない行動の数々。
偉人というより異人ってかんじ。

より興味が湧いたので、帰りに記念館に寄った。

▼吉田松陰像(萩往還)
https://goo.gl/maps/x2XXwz666yTdzynh7

吉田松陰とその影響を受けた人たちの年表を見てビックリ。
吉田松陰の線、めちゃくちゃ短い。
(よく見る肖像画じゃ60くらいに見えるけど!?)

吉田松陰は29歳で亡くなっている。
自分と同じ年齢。そう思うと過去の人だけど、ちょっと同じ目線になった。

この人今の自分と同じ時間しか生きてないのに、こんなに仕掛けまくって、多くの人に影響与えまくって、何百年経った今でも多くの日本人に名前を知られるくらいのことをやってきたんか…と。いやいやマジですごー。

そう思うと「自分ももうちょっと頑張ろう〜」となぜだか元気が出てきた。

ゆーても同じ人間

めちゃくちゃでかいくくりですが、どれだけ時代や環境が違ってもゆーても同じ人間なんだもんな〜と同じ目線に立つと、なんでそんな判断や行動をしたんだ??と、あんなに興味がなかった自分にもちょっとだけ興味がわいてきた。

もちろん教科書まではなくても、どんな資料でも内容は端折られてたり、脚色が含まれているだろから、「ほんとのところ」はわかんない。
わからないけど実際はどうだったのかな〜とか、文章にない裏側の状況はどうだったのかな〜とか、ポワポワ〜んと想像できるのもなんかいいな〜と初めて思った。

環境や人は移り変わっていても、土地はそのまま同じとこ踏んでるんだもんな〜と想像できるのもいい。
特に自分が住んでいる九州は距離的に近いから、朝鮮半島など大陸側からの影響を受けてきた土地だというのはよく聞く。
ただ、あんまり実感としてピンときてないので、ガッツリの遠出はしづらい世の中だし、この機にそのあたりを遡ってみよう!(多分する)